へらへら笑ってばかりの人生か
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
視線が痛いです。
拒絶が怖いです。
がりがり左手をひっかいたら、血が出ないかなぁ
とか思っていたら明け方です。
吐き気が常にします。
ごめんなさい。
楽しいって、何だ。
がんばるって何だ。
何やってんだ、自分。
デパート
なんか懐かしいかんじだ。
ちょっと客足が減りつつあるデパートの屋上には、簡易の遊園地がある。
うどんや、たこやきみたいなもののまざったにおい。
私は、眠りたくて、でも、にぎやかな場所にいたくて、ここにきた。
あいているベンチを探しているときに、子供が二人。泣いている。
いきなりでてきたの
たすけて
血がつながっているのか、背の高いほうの女の子が泣きながら駆けつけた大人に訴える。
多分、父親と母親らしい二人は、女の子が訴えながら指す指の先の光景に悲鳴をあげた。
ゴールデンレトリバーが、野犬に首をかまれている。
野犬は、まるでケルベロスのような形相のまま、ゴールデンレトリバーに噛み付いたまま、離れようとしない。
現場はパニックだ。麻酔銃がいるんじゃないか。
あの犬は狂犬病かもしれない。下手に手を出せないぞ。部外者の声に、家族はただ悲鳴をあげながらおろおろと、混乱している。
私はただ、信じられない光景にぼーっとしていた。
あの犬は助かったのだろうか。